トップページ > 記事閲覧 
「俺が告白されてから、お嬢の様子がおかしい。」 左リュウ
投稿日 : 2026/03/03(Tue) 17:41
投稿者 Excalibur
参照先
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の完璧お嬢様・天童星音。
何でも手に入る星音なのに、たった一つ手に入らないものがある。
それは、その傍らに控える使用人の夜霧影人。
幼い頃に天童家に拾われた彼は、”お嬢”こと星音に絶対的な忠誠を誓っている。
上位の成績を収め、スポーツをこなすどころか武芸の達人、眉目秀麗で態度は紳士的というハイスペック。
想いを寄せる女性は数知れず……なのだが、天然のタラシでありながら全くの朴念仁(娘を溺愛する星音の父親から、女性に対する耐性を身に着けさせられたためなのだが)。
あの手この手でアプローチを仕掛ける星音の気持ちになんか、当然気付いていない。
なので、全てを持ちながら本当に欲しいものが手に入らない星音と、”お嬢”への揺るぎない忠誠心を持ちながらも恋愛感情は一切ない影人とのラブコメディで、二人の噛み合わないやり取りは、読んでいて思わずクスクス笑ってしまうし、星音のいじらしさが愛おしくなる。

中盤からは、影人と知り合ったことを切っ掛けに立ち直った世界的な歌姫の羽搏乙葉(星音曰く「大型泥棒猫」)と、天童家と並ぶ名家の令嬢の四元院海羽(「大型泥棒猫第二号」)という、星音に比肩しうる強力なライバルたちが参戦し、時には相手を出し抜こうとし、時には共通の障害に対しては共闘し、という展開になっていき、そのドタバタぶりは更に加速していく。

物語終盤では、影人が記憶喪失になるという緊急事態に、互いの抜け駆けアプローチを禁止する泥棒猫不可侵条約を締結した3人だったが、結局は条約そっちのけで記憶が不完全な影人に対し、あの手この手でアプローチしようと悪あがきする様を描きつつ、影人の生き別れた妹を登場させることでちょっとシリアスなテイストへとシフトしていく。

少しずつ”現在”の記憶を取り戻していく影人は、同時に失われていた幼い頃の記憶も取り戻し、何故自分が親に捨てられ天童家に拾われることになったのか、そして自分には戻るべき”家族”があることを知ることで、その”家族”の元へ帰るのか、それとも今まで通り星音の元に留まるのかの選択を迫られる。

といっても最後はハッピーエンドで、星音と乙葉と海羽の3人は、当人たちはあまり認めたがらないだろうが、影人を巡っての攻防を通して固い友情で結ばれつつあり、結局自分のところへ影人が戻ってきたことで再びアドバンテージを得たと星音が喜んだのも束の間、乙葉と海羽は相変わらずグイグイくるので、こちらの方には決着が付きそうもないという終わり方だ。

小説は全3巻で完結。
まだまだ続きが読みたいところだが、区切りとしては良いところか。
そして現在コミカライズ版も刊行中。
こちらは2巻まで出ていて、小説版1巻のストーリーをカバーしている。

記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -