
「サイボーグ009」(2001)
過去に3本の映画と2本のTVシリーズが作られている、故・石ノ森章太郎の人気漫画の最新アニメーション・ヴァージョン。
今回は初の試みとして原作に忠実に展開し、幻となっている「完結編」のプロローグまでを描く予定だとか。
更には「完結編」の映画化構想などもあるようだが、全てはこのシリーズが成功するかどうかにかかっているといっても過言ではないはず。
強力な裏番組の中、当初の予定通り一年間という長丁場を全う出来ることを願いたい。

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第38話 「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」
ギルモア博士の回想で綴られるサイボーグ戦士誕生譚。
ダイジェスト版ではなく、これまで語られなかった001〜008までのサイボーグ達の過去話にも触れている。
ストーリーそのものはTVオリジナルだが、要所要所のエピソードは原作からピックアップもしくはアレンジして使われている。
続く<ミュータント戦士編>のプロローグも兼ねた構成で、言ってみればプレ第一話。
最後は009の目覚めで終わるため、シリーズで初めて009の科白がない。

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第37話 「星祭りの夜」
季節ネタということでラインナップされたと思われるエピソードで、原作からは題名を借りただけの別物。
時間跳躍能力を持つ少女を登場させたりして、ストーリーそのものはチンプンカンプン。
だが美しい背景・作画と相俟って「魅せる」ムードある作品となった。
ポイントとなる七夕の笹飾りの願い事、「おかあさんにあえますように」と書かれてあるのだが、その横には「スケジュールをもうすこしください」とスタッフの落書き。
気持はわかるが興醒めである。
もっと隅のほうに小さく書いてあるのならば、楽屋オチのギャグとして楽しめるのだが…。

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第36話 「凍る大地」
原作エピソードだとタイトルは「凍る秋」。
放映時期を考慮しての変更だろうが、物語の原作再現度は高い。
原作通りの組合せとはいえ、009・006・ギルモア博士という取り合わせは面白いが、尺の関係からかユーモアを誘う場面が割愛されているのは残念ではある。
これまで見え隠れしてきた<黒い幽霊団>の存在がいよいよ前面に。
009たちは、やはり<黒い幽霊団>は滅んでいなかったのだとの結論に達する。

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第35話 「風の都」
古代インカ帝国の遺跡を舞台にした中篇作品の映像化。
行方不明となった探検家バン・アレン卿と007との繋がり、更に悲劇の王女イシュキックと009との触合いを原作以上に強調してドラマティックな一篇として仕上げた。
ただ003の扱いが今一つなのが惜しい。
それにしても、イシュキック役が島本須美でバン・アレンが川久保潔とゲスト・キャストは豪華。
更にイシュキックが口ずさむメロディは今エピソードのための追加録音曲という具合に、力の入った一本でもある。

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話数変更
>やはり放映順番が変更されたという噂には信憑性がある。
>#18の後に#20が入り、そしてこの回、#21と続いて
><ミュートス・サイボーグ編>突入の方が自然である。
第21話へのコメントだが、DVD&ビデオ・リリースにあたって変更されることになった。
第19話の「悪の化石」と21話「英雄の条件」がそっくり入れ替わる。
殊に「悪の化石」はかなりのリテイクがあるようだ。
こうなるとオンエアー版のエアチェックビデオは稀少品ということに…?

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第34話 「ファラオウィルス」
原作の「ファラオ・ウィルス編」と粗筋は同じ。
だが見終わった印象はまるで別物というくらい大きな隔たりがある。
まさか003大活躍のアクション物になるなんて、原作ファンからは想像もつかないだろう。
ところで前々回同様、009と003はギルモア博士と旅行中に事件に遭遇しているが、もしかすると製作・放映順序の入替があったのだろうか。

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第33話 「結晶時間」
メンテナンスを終えた009は、加速装置の誤作動により、一人時間の外に取り残される。
その孤独に押しつぶされそうになるジョー。
原作の「結晶時間」編は短編。
そのためTV化に際しては、かなりの水増しをしているが、これは納得出来る範囲。
なかなかの好編に仕上った。
ただこのシリーズではジョーとフランソワーズの関係がハッキリしないので、ラストのカタルシスが今一つ盛りあがらないのが惜しい。
「地下帝国ヨミ」編のラストを活かすための措置なのかもしれないが…。

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第32話 「機々械々」
前作(サンライズ版)のキャラクター・デザイン及び総作画監督を手掛けた芦田豊雄が、作画監督と演出を担当することでも話題になった。
しかしあれから画風もすっかり変わり、当時のラインとも今のデザインとも似ていない個性豊かなキャラクターになってしまったのは、シリーズにとってもファンにとっても決してプラスにはならないだろう。
原作からはタイトルとシチュエーションだけを借りて再構成した一本だが、これといって見せ場なし。
004とギルモア博士の関係をもっと掘り下げ、その葛藤まで描ければ良かったのだが…。

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第31話 「怪物島」
「後味の悪い結末だぜ」とはラストの004のセリフだが、正にこのエピソードそのもの。
これも例によって原作をアレンジしているのだが、なんだかパッとしない。
パッとしないのは絵もそうで、きっとビデオ&DVD発売の際には大幅にリテイクされるのだろう。
というか、そのまま商品化するなど以ての外というクオリティだ。
予告編を見る限り、次回も期待が持てそうもないのだが…。

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第30話 「未来都市」
原作後期のエピソードからセレクト。
個人的には気に入っているエピソードなので期待していたが、作画が酷いので興醒め。
物語も30分で消化できる分量とは言い難い。
最大の難点は、今シリーズでの009と003の関係の曖昧さ。
簡単に言えば心を持った<未来都市(コンピュートピア)>がフランソワーズに惚れて、恋敵のジョーを殺そうとするというお話なので、もっと徹底的にジョーとフランソワーズを恋仲にしておかないと、この面白さは半減する。
これまでもジョーとフランソワーズの関係に触れたエピソードがないでもなかったが、まだまだ踏み込み方が足りない。
シリーズ構成担当者の甘さと言うべきか。

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第29話 「青いけもの」
『サイボーグ009』以外の石ノ森作品である『青いけもの』を、005を主役に改変したオリジナル・ストーリー。
原作作品は未読だが「青いけもの=地球の分身」という設定や、環境破壊に対する警鐘といったテーマは引き継いでいるものと思われる。
作品そのものも重厚な仕上りだが、それに輪をかけてゲスト出演の津嘉山正種(青いけもの役)と大塚明夫(005役)の掛け合いが渋い。
なお、エンディング映像が今回より変更された。
一枚のイラストを処理していた前のヴァージョンは、暫定的な処置だったのだろうか。

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オープニング映像
>今回からオープニング映像が変更になった。
>第一話からの抜粋でお茶を濁していたこれまでと違い、完全新作。
>なんで今更という感じでスカールが大きく出て来たりしているが、
>もしかして単に完成が遅れただけ?
第19話のコメントでこんなことを書いていますが、実はただの思いつきではありません(苦笑)。
というのもビデオ版では、先月リリースされた第2巻に収録されているエピソード、つまり第4話から既にこの新ヴァージョンに差替えられているからなんです。
その他にも色々リテイク・カットがあってグレード・アップ、このビデオ版はとってもお得です!
・・・って、いくらスケジュールがキツイからって未完成品をオンエアするんじゃないってーの!

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第28話 「闘いの未来」
<コスモ・チャイルド編>後篇。
ただし、原作の宇宙人という設定を異次元からの来訪者へと変更してしまったために、厳密には彼らは<コスモ・チャイルド>とは言えないだろう。
原作での004の役回りを002に変更しているが、このシリーズでの002のキャラクター設定からすればこれは成功。
物語も原作を巧く消化し、疑問形でまとめている秀篇になっている。

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第27話 「小さな来訪者」
<コスモ・チャイルド編>の前編。
次元錯卵をCGで表現し、アニメ版としての魅力も持たせている。
スタートから半年以上。
作画レベルは相変らず安定しないが、全体的には上がってきている。
また、スタッフ・キャスト共に各キャラクターを掴んできたようで、この平成アニメ・シリーズ、悪くはない。
今回よりエンディング・テーマが変更。
併せて映像も変更されたが、これが<神々の戦い編>の1シーンを思わせる一枚絵。
狙いだろうか。

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第26話 「ギルモアノート」
2クール経過ということで、ギルモア博士と009、001が語る総集編。
各キャラクターと、これまでの物語の流れを手際良くまとめた中々の好篇。
こうして見ると、この作品は作画レベルが高いなァと思えるのだが、これはセレクトが巧いから?
ラストで次元錯卵が登場し、次回の<コスモ・チャイルド編>への引きを残して終わる。
エンディングが一枚絵に。
これは総集編ならではの特別ヴァージョンだろう。
なおオープニング映像は元に戻る。

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